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最終日バルセロナにて
今回の短期語学研修は、最後に2泊3日のバルセロナ旅行がついていた。この部分に関しては日本でP氏がH○S社に丸投げ。前日のバルセロナ半日観光には、同社が手配した現地下請け旅行会社の日本人ガイドが付き、最終日も空港までのバスに現地ガイドが同行することになっていた。
この日、グループの乗る飛行機は午前7時発で、ホテル出発予定時刻は午前4時。私は3時半にはロビーに下りて、来た学生からチェックアウトを手伝っていった。しばらくして現地ガイドの女性Tさんが現れたので、とりあえず挨拶。学生が下りてきたら、彼女がチェックアウトを手伝い始めたので、私は学生がたくさんいて彼女の手が回らないときだけ手伝って、後はソファに座って下りてきた学生のチェックをしていた。
出発予定時刻の4時になったとき、学生が2人足りなかった。フロントに頼んで部屋に電話してもらったけれど、電話にも出ない。フロントのおじさんと部屋に見に行ったら、ドアが薄く開いていて、パジャマ姿の女の子が2人。1人は「今起きました!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」と何回も言いながらパニくって部屋を右に左に走り回り、もう1人はまだ頭が起きてないらしく、ボーっと突っ立っていた。慌てても仕方ないからまずは落ち着いて、忘れ物をしないようにできるだけ早く下りてくるよう言ってロビーに戻った。
2人は思ったより早く下りてきたので、結局予定より20分遅れただけで出発できた。バスが出発して、現地ガイドのTさんがマイクを取った。「みなさんおはようございます。」とか何とか。しばらくして、「みなさん、パスポートと航空券はお持ちですね。」女の子が1人P氏のところにやってきた。航空券が見当たらないらしい。「スーツケースの中かも。」と彼女が言うので、バスは朝の4時半、ほぼ真っ暗な住宅地のようなところで急停車。スーツケースが取り出され、中を探す彼女。Tさんが冷たくP氏に言い放った。「バスはこの次の仕事があるので、ホテルに戻る時間はありません。その場合はタクシーで戻ってもらわないと。」
航空券はスーツケースの中になかった。この時点でTさんの頭にあったのはバスには次の仕事があることだけ。P氏の思考回路は完全にショートしたらしく、「ポカさん、とりあえずバス降りて。タクシーでAさんと一緒にホテルまで行ってくれる?」と言ってきた。
タクシーでホテルまで戻るのは構わないけれど、どこだかわからない真っ暗な住宅街でいつ来るかわからないタクシーを女の子と2人で待ちたくない。「え、でもこんな真っ暗な場所で女2人でタクシー待ちたくなんですけど。」とP氏に言い、Tさんには「ここってこんな時間でもすぐタクシー拾える場所なんですか?」と聞くと、「うーん、この時間だとちょっとわからないですねえ。」となんとも頼もしい答え。内心(こういう時には現地ガイドが電話でタクシー呼ぶべきなんじゃないの?)と思い、そう言おうとしたところで運よくタクシーが通りかかった。
Tさんがタクシーを止めてくれたので、Aさんと2人で走ってタクシーの方へ。でもまさか最後にタクシーに乗ると思っていない彼女に聞くと、所持金は25ユーロしかない。Tさんに聞くと、ホテルに戻ってまた空港まで行くのに35ユーロぐらいはかかると言う。
私もそんなにお金がなかったし、第一私がここで立て替えてもいつ回収できるかわからない。すでに他の学生にもお金を貸してるP氏がさっとお金を出すべきだと思うのだけれど、自分の残り少ないお金を出したくなかったのか、もう頭が働かなかったのか、「とりあえず乗っちゃって。」と訳のわからないことを言う。そこを何とか押してP氏の所持金30ユーロを出させることに成功し、タクシーに乗った。
その間、Tさんはタクシーの運ちゃんに何か説明していて、2人とももう乗ってもまだ何か言っている。実は私、チェックアウトの時から(この人あんまりスペイン語できないな。)と思ってたので、つたないスペイン語で説明しているTさんに「時間ないですし、後は私説明しますから。もう行きます。」と言って、車を出してもらった。
もしかして見落としているかもと車内でも手荷物の中を探すAさんに1度「ありました!」と言われ、一瞬引き返しかけたけれどやっぱり航空券は手荷物の中にはなく、ホテルに戻り、「今度は何だ?」とフロントのおじさんに言われ、一緒に部屋に行ってもらったら、航空券はベッドサイドテーブルの上に置いてあった。
そんなにわかりやすいところに置いた航空券を忘れた上、バスの中で寝坊した2人を待つ時間が20分もあったにもかかわらず、バスが出るまで航空券のないことに気づかなかったAさんに腹が立って、空港までのタクシーでは口がきけなかった。ただでさえ乗り物に酔いやすい私なのに朝ごはんも食べてない状態で120キロでタクシーをぶっ飛ばされ、空港に着いたときにはフラフラ。36ユーロ払ってチェックインカウンターに走ったら、P氏とTさんでグループのチェックインをしているところだった。
Tさんと目が合ったので(間に合ってよかった)的ににっこりしたら無視された。あれ?と思った。P氏のところにタクシー代の報告に行ったら、P氏が厳しい表情で「ポカさん、ちょっとこっち来て。」と私を隅っこに連れて行った。
「なんですか?」と聞いたら、「今から言うこと真剣に聞いて。」と言う。なんでもTさんが「彼女に不愉快な思いをさせられました。」とP氏に訴え出たらしい。まったく心当たりがなかったので、「は?なんでですか?」と聞いたら、どうやら彼女いわく、私が彼女を(お前は邪魔だ)風に手であしらったらしい。「本当にそんなことしたの?」とP氏は完全に私を叱り口調。私は「いつですか?してないと思うけど、覚えてません。」と答えるしかなかった。
結局、なぜかTさんにやたらと気を遣うP氏は私を彼女からずっと遠ざけた上、セキュリティーチェックに入る前に学生に「じゃあここでポカさんとはお別れですから。」とも言ってくれなかった。何人かの学生はすでに中に入ってしまっていたので、3週間も彼らの世話をしたにもかかわらずその辺りにいた子にだけ挨拶。TさんはP氏にだけ挨拶して消えた。
1人でマドリッドまで戻る飛行機の中、その朝の一連のできごとをずっと思い出していった。
1.きっとホテルでのチェックアウトの時点から、私が出しゃばってた(私は手伝ってたつもりなんだけど)のがTさんの気に食わなかったんだろう。
2.覚えてないけど、もし私がTさんを手であしらったとしたらタクシーを出すときだったと思う。私も焦ってたから。けど、現地ガイドが客に手であしらわれたからって一々文句を言うものなのか?どっちかと言うと、スペイン語がまともにできない現地ガイドを送り込まれた客側の私たちがクレームしてもいいぐらいなのでは?
3.そしてP氏はわざわざそれをなんで私に言うのか?Tさんから言われても彼が黙っておけば済んだのに。
私は思ってることがすぐに顔に出るし、スペインで仕事をしているのにスペイン語が下手な人に対して厳しすぎると自分でも思うので、その点については反省したけれど、それでも現地ガイドからクレームを出されたことには納得いかなかったし、それに今までずっと一緒に仕事をしてきてるんだから私サイドについてくれるべきであるP氏(しかも1人でいたくないからってバルセロナで散々つきまとわれた後)に叱られたことについてもどう考えても納得がいかず、その日はずっと気分が悪かった。